時の話題 「世代交代」

 稚内でも世代交代が進み民間会社、団体問わず若い人にバトンタッチされている。
 稚内建設協会長が16年振りに藤田幸洋氏から富田伸司氏に代わり、その前に稚内市建友会を務めていた富田氏の後任には石塚英資氏が就任した。順送りとはいえ若返りは進んでおり民間では業績が堅調で後継者が居る会社ほど進んでおり、後継ぎがおらず廃業もと悩んでいる個人事業者とは対極を成す。
 筆者個人の肌感覚だが、どの業界も儲けが薄くなってきているのは確かで、経営を引き継ぐにも二の足を踏む親族や役員がいる。儲からない会社を継いでも気苦労だけあり、それなら雇われていた方が楽という人がいるのは確かだ。
 儲からない要因は人口減による消費減なのだが、地元の人ばかりでなくネットにより全国展開している業者もおり、コロナ禍での巣ごもり特需もあり売上をかなり上げているような話も側聞する。
 若返りが親族であれすんなり出来る会社は堅調な業績にあるということを読み取ることができ、程々の若さで継承するのは経験も豊富になり次の手も打っていける。まさに負と真逆のスパイラルになり好転して行く。
 しかし現実を見ると稚内では好業績の所は数えるしかなく、官庁や複合サービスの農協・漁協など幅を効かすようでは先行きは決して明るくない。
 コロナ後の経済はコロナ前に戻らない。一時的なV字はあろうがその後はK型の二極化が顕著になろう。
 内だけでなく外に打って出なくてはジリ貧を辿りジ・エンドが現実化してくる。

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