振興局と首長ウェブ会議 医療逼迫に危機感
新型コロナウイルス感染症に係わるウェブ会議が24日午後、Zoomを使い行われ、辻井宗谷総合振興局長ら幹部と管内市町村長が感染状況の情報共有と感染防止の徹底に向け協議した。
GW以降も管内の感染者は増え続けて出ており、医療が逼迫しつつあることなどの情報共有の場として開かれた。
オンラインで繋がった市町村長を前に、原田智史保健環境部長は全道的に感染状況の悪化が続き、旭川や名寄でも医療体制が逼迫し稚内の感染者を移送するのは難しい状況にあるとし、第3波と比べ10代未満の子供や若者の感染者が増えウイルスは変異株にほぼ置き換わっている現状について報告。宗谷では一週間の新規感染者数が減りつつあるものの、変異株で療養が長期化し、医療が逼迫している危機的状況にあるとした。
この状況下、工藤市長は5月の連休後、市立稚内病院には14人が入院しており、爆発的感染状況ではないものの、現場スタッフが疲弊しているとし「病床は17から30床に増やし対応しているが厳しい状況と言わざるを得ない」と話していた。
市町村長の現状報告を踏まえ、辻井振興局長は「住民の命を守るため一体となり、感染拡大を抑えることが重要。引き続き基本的な感染対策の徹底を求めたい」とした。