市教委のタブレット授業本格化

 文科省のICT(情報通信技術)を活用したGIGAスクール構想を導入した市内小中学校で、タブレット端末を使った授業が本格化している。
 ICTを活用した学習環境の充実、授業改善を目指すGIGAスクール構想は、稚内市では国の補助金制度と交付金など活用し事業費1億4620万円を投じ、小中学校の児童生徒2400人分のタブレットを用意。3月までには学校に貸与され、新年度から授業での調べ物や一部の学校ではデジタル教科書を使った先進的な授業が行われている。
 文科省から学習用デジタル教科書普及促進事業の重点校としてデジタル教科書を試験的に使っている南小では1、2年生が生活科、3年生以上は社会の教科で活用し、動画や朗読による解説などデジタルならではの授業に取り組んでいる。
 20日、6年生の教室ではデジタル教科書を使い国会の仕組みなどについて学んでいた。
 先生によると、タブレットがあることで児童たちが学びに対し意欲的になり、アンケートなどの集約は効率的になったとする一方、機械トラブルが生じた場合は授業が止まってしまうといったデメリットもあるとし「どこの学校も同じだと思うが活用方法を模索しており、より良い教育に繋げていきたい」と話していた。

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