温泉童夢は時短営業 緊急事態宣言で３１日まで市内５５施設閉鎖
新型コロナウイルスの感染拡大で緊急事態宣言が出されたことを受け、稚内市対策本部は、市内の公共施設５５施設を１７日から閉鎖した。
宣言期間の今月末まで活動拠点センター、体育館、キタカラ内のキッズルームや市民活動室、市立図書館、文化センター、風～るわっかない、樺太記念館旧瀬戸邸、水族館、科学館、動物ふれあいランド、北方記念館・百年記念塔などを休館とし、温泉童夢や児童館（ランドセル登録の児童のみ利用可能）など７施設は条件付きで開館する。
保育所や学童保育所稚内公園、ノシャップ公園、宗谷岬公園、道の駅駐車場など１８施設は通常通りとする。
温泉童夢は今月末まで閉館時間を２時間繰り上げ午前９時４５分～午後８時（最終受付午後７時半）までの時短営業することになり、営業時間や施設内の交流ホールや休憩室、マッサージ室などの一部閉鎖を告げる貼り紙を玄関前などに貼り、利用者に周知している。
２日に１回は童夢を利用しているという富士見地区の住民は「休館にならなくて良かった。混む時間帯は避けマスクや消毒をしっかりして利用していきたい」と話していた。
市は感染防止対策として、不要不急の外出の自粛、札幌圏や旭川など感染拡大地域への往来自粛、マスクの着用、手洗いの励行、３密を避けるなど基本的な予防対策を今まで以上に徹底することを求めている。
「宣言初日ひっそりと 水族館、キタカラなど」
新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言が発令された１６日、市内の施設や行楽地は外出自粛で閑散としていた。
１６日は通常通り午前９時から営業していたノシャップ寒流水族館は、訪れる人は少なくいつもは２０～３０人余りで賑わうアザラシショー＝写真上＝は１０人以下と少なく、見物していた家族連れは「あすから休館すると思ったので来ました。感染防止対策で市内の施設は殆どが閉まるが我慢し感染しないようにしたい」と話していた。
キタカラのキッズルーム＝写真下＝も１６日は通常通り開放していたが、いつもの休日の半分以下の利用しかなかった。
９カ月の男の子を連れ、キッズルームで遊ばせていた２０代の母親は再び緊急事態宣言が出されたことについて「道内全体で感染者が増えているので仕方がないと思う。週末には子供をキタカラで遊ばせていたが今後は公園に連れていって遊ばせたい」と話していた。
「緊急事態宣言の概要説明 振興局が管内首長と会議」
北海道への緊急事態宣言発令を受け、宗谷総合振興局は１５日夜、ウェブ会議を開き、管内１０市長村長に要請内容など概要を伝えた。
オンラインで繋いだ管内首長に対し、岩田副局長は、札幌、旭川、小樽、石狩管内を特定措置区域に指定し、より一層の強い対策を行うとし、宗谷管内などそれ以外の地域の措置については▽不要不急の外出や移動を控え、特に午後８時以降や週末の外出を控えること▽飲食店（宅配など除く）カラオケ店など遊興施設の営業時間を午後８時までに短縮し▽酒類の提供を午前１１時～午後７時までにするよう求め、要請に応じた事業者には支援金を支給することを明らかにした。
このほか、学校には運動会、修学旅行などの行事を中止・延期や学校が必要と判断する場合を除き部活動を原則休止すること、道立施設の休館、市町村施設は感染状況など踏まえ休館を検討するよう要請した。
道内の旅行を支援する「新しい旅のスタイル」は、新規予約を１６日から停止し、予約済みでも１８日～３１日までは停止するとした。
岩田副局長は「市町村の意見に適切に対応して頂きたい。経済圏域の札幌などで変異株の感染が広がっておりより感染対策を強めて行きたい」と話していた。
「遅くとも１８日まで対応を 道が飲食店などに支援金」
北海道に緊急事態宣言が発令されたことに伴い、道は遅くとも１８日までに営業時間短縮などの要請に応じる飲食店などに支援金を給付する。
宗谷総合振興局（商工労働観光課）によると、営業時間を午前５時～午後８時までの間に短縮し、酒類の提供を午前１１時～午後７時までとする要請に応じ感染防止を徹底する飲食店などに対し、中小企業は一日当たりの売上に応じて２万５０００円～７万５０００円、大企業には売上の減少額に応じ最大２０万円を支給する。
日野課長は「遅くとも１８日までに要請に応じる必要があるといういうことに注意して頂きたい。申し込みは準備ができ次第、道のＨＰで公開します」と。
「休館に伴い返却箱など設ける 図書館」
緊急事態宣言を受け市立図書館は１７～３１日まで休館する。
貸し出し中の本の返却は正面玄関の返却ポスト、または福祉センター玄関外と風～るわっかないの玄関内にも返却の専用ボックスを設けている。
不要不急の外出を控えることから、返却期限が過ぎていても再開後の返却でよい。
問い合わせは、日曜日と月曜日以外の午前９時半～午後５時半まで受け付ける。
