安心して働ける環境作りに 吾子稚内労基署長
稚内労働基準監督署長に着任した吾子勇二氏(49)は「労働局が掲げる働き方改革における長時間労働の抑制働く人の安全と健康確保、職場での新型コロナウイルス感染防止など、地域の人が安心して働ける環境づくりに努めたい」と抱負を語った。
吾子署長は沼田町出身。北海学園大学法学部卒業後の平成6年、秋田労基署を振り出しに、平成13年から苫小牧労基署を皮切りに本道で勤務し、函館方面主任監督官など歴任。前任は室蘭労基署副署長。
稚内は初めての勤務で「我が物顔でシカが住宅街を歩く様子に驚いたのと、聞いていたよりも風が強いと感じました」との印象。
労働災害による後遺症が残るケースを多数見てきたことから「1件でも労働災害が減るよう防止啓発活動に注力したい」と話し、稚内では「漁業関連の地域特有の事故など、陸と異なる労働災害の防止や、依然として多い墜落、転倒による事故防止にも力を入れたい」と語った。
「労働者と事業者の立場に寄り添った対応」がモットー。趣味はウォーキングで「市街地の散策を楽しみ、いずれは利尻の登山に挑戦したい」と。