若手技術者育成に注力 川村満技能士会長
稚内技能士会長に就任した川村満氏(53)は「会長の立場を重く受け止め、これまでの伝統を受け継ぎながら自分なりに何か新しいことに挑戦していきたい」と抱負を語った。
萩見板金社長の川村氏は国家資格の1級技能検定に合格した2001年に入会。2007年から青年部長、2011年に相談役など歴任。2013年から4期8年間、副会長を務めてきた。
ピーク時は140人以上いた会員は現在、高齢化や若手技術者不足により69人まで減少していることに危機感を持ち「若手技術者の育成はもとより、職場定着など環境づくりは喫緊の課題である」とした。
今まで通り駐車場のライン引き、公園にある木製遊具の防腐剤塗布などの奉仕活動を続けると共に、新しい事業を展開したいと考える川村氏は、厚労省の若年技能者人材育成支援等事業の「ものづくりマイスター」に認定されていることから「若者に職人への興味を抱いてもらえるよう出前授業や物づくりの楽しさを伝える技能祭などの催しができるようにしたい」と目標を語った。
趣味は釣りと所属する稚内海峡太鼓保存会での練習。余暇ができれば釣りをし、コロナが終息してからは担当の大太鼓の練習に励みたいと。