時の話題 「黒塗り無きよう」

 安倍前政権時代の学校法人「森友学園」の国有地売却を巡り財務省の決裁文書改ざんに加担させられたとして自死した近畿財務局職員の赤木俊夫さん(当時54歳)が改ざん経緯を記した〝赤木ファイル〟が存在することを国が認め、6月23日の口頭弁論で明らかにされるようだが、どうか黒塗り(マスキング)が無いものが開示されるよう願っている。
 赤木さんの妻が国に損害賠償を求めた訴訟の中で国が赤木ファイルが有ることを認めたもので、大阪地裁が国に対し5月6日まで書面で回答するよう求めていた。
 この森友学園問題では安倍前総理の妻が学園の名誉校長に就任するなど関係し、当時の近畿財務局が前総理に忖度し改ざんしたものとされ赤木さんが作業に関与させられ、うつ病を発症し、2018年3月に自死した。
 このファイルには改ざんの赤木さんの作業を時系列に記しているようで黒塗りが全く無いにしても以前、稚内であったように全て黒塗りという事はあるまい。それは当時の市議が稚内市に対し会計検査院の指摘を開示するようにと申請したもので、一字一句全て黒塗りされていたのに驚くというより滑稽ささえ感じたものだった。
 三権分立とはいえ安倍さんが総理在職時には有り得なかったことだが、ヘソ曲りの爺(筆者のこと)は国が赤木ファイルを開示するには何らかの意図があり赤木さんの妻君はじめ国民が期待するようなものは表沙汰にならない気がしている。それだけ御上は狡猾で正義感など持ち合せていないからである。主権者は国民なのだがね。

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