安心・安全と雇用確保 稚内建設協会 富田新会長が抱負語る
稚内建設協会の第8代会長に就任した富田伸司氏(61)=富田組社長=は7日午後、稚内プレス社の取材に答え「藤田(幸洋)前会長の地域の安全・安心と雇用を守るという方針を継続し何事に対しても真摯に対応して行く所存です」などと抱負を述べた。
富田氏は、昭和58年に室蘭工業大学を卒業後、他の民間企業を経て同61年に富田組に入社し、平成2年に代表取締役になり、建設協会では平成17年に副会長となり藤田会長を支えてきた。
父の勉氏(故人)も平成7年~11年まで第5代建設協会長を務めており父子二代に亘り稚内の基幹産業である建設業を束ねる協会長に就任した。
富田会長は開口一番「プレッシャーは言葉で言い尽くせぬほど大きく担い手不足、(就業者の)高齢化是正は待ったなしの状況にあるが、微力ながら尽力して行きたい」と語った。
民主党政権誕生(2009年)によって公共事業が従前の半分まで落ち込むという大転換期を乗り越えたものの、公共事業は全体的に右肩下がりの時代を迎え〝淘汰〟という言葉が前面に出てくるという苦境下にあって、若手技能者の育成は喫緊の課題にあるも宗谷建設青年会の出前出張など通じ高校生(大谷高)に対する土木施工2級資格の道筋を描いているところで「協会として他の親睦会との連携をこれまで以上に密にすると共に若い方の意見を取り入れて行きたい」とした。
担い手・人手不足対策としてコロナ後には本格的に外国人研修生受け入れに取り組みたい」とし、「何よりも若い方が建設業に興味を持ち入社してもらえば」と話していた。
趣味は稚内協会長を務めるカーリング。モットーは誠実。何事にも誠実に臨む覚悟をにじませていた。