時の話題 「経済について」

 巣ごもり需要とかでスーパーなど食品を売る業態は売上げを伸ばしているようだが、他は押し並べて落ち込んでいるというのがコロナ禍中の日本経済であろうか。
 とりわけ悪化が顕著なのは観光に係わるホテルなど宿泊施設、空陸海の交通機関、そして飲食業界であろう。
 大阪や東京がまん延防止等重点措置では感染拡大を防げず3回目の緊急事態宣言を発出しようという状況にあって塗炭の苦しみを舐めている観光、飲食など業界が尚一層厳しい局面になるものと推察される。
 「経済は生き物である」とよく言われるが腹がすくと食べ、何処かに行こうとしたら車や公共交通機関を使い自ら欲求を満たそうとするが、「出歩いたらダメ」と禁足令が出るのだから出来るだけ出歩かないようにする。
 人間の欲求を満たすのが経済であり、稚内の基幹産業水産業ではホタテやナマコ、魚など獲るため漁業者は海に出て陸に上がった魚介類をトラックなどで運ぶ。運ぶ途中で腹が減れば食事をしガソリンも入れる。酪農だって観光だって同じだ。
 これら人流があり経済が成り立っているのだが「出るな」「店を早めに閉めなさい」など御上から下達されれば我々下々は従わざるを得ず、経済が回らなくなるので負のスパイラルに陥ってしまう。
 コロナ禍がこれ以上続くと此処までどうにか乗り越えてきた所も限界を越えてしまい廃業・倒産という最悪事態を招来してしまう。
 収入を得る経済好転なくして日本各地の復興はない。公助への期待は薄く、結局、共助・自助しかないのか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ニュース

前の記事

天北堆