時の話題 「格差の拡大」

 4月から義務化された総額表示が徹底されていない。消費税を5%→8%に上げた2014年前年の13年、特例措置として21年3月末までの期間で猶予されていたのだが、市内では値札(ポップ)を替えるなど順守している店舗があれば、これまで同様、税(10%)抜き価格の後に税込みの総額表示をしている店舗もあり、義務化から2週間ほどしか経過していないこともあり手が回らない所もあるのかなと見ている。
 総額表示であろうと税抜きが前面に出てこようが支出額は変わるものではないものの、税抜きだと見た目割安感があり、逆に税込みの総額表示だとぱっと見で割高感が出てしまい買い渋る事もある。
 コロナ対策に掛りっきりで他の些小な事は二の次になっている感あるも、指導する立場にある行政機関はチェックし是正すべき点は改善勧告など出し対応するべきだろう。
 総額表示によってユニクロを展開するファースト・リテイリングは3月までの消費税外税分を値引するという実質値下げに踏み切ったものの、他の店や会社などでは業績悪化し出来るものでない。
 値引き販売することでユニクロ商品はこれまで以上に販売が増え好循環となり格差は拡大する。
 格差は官と民だけでなく民間でも大企業と中小零細とでは拡大しており、就職氷河期世代等々あらゆる世代の国民に広がっている。是正すべき役割を担う政治の劣化は著しく、まさに自助を貫くしかあるまい。
 稚内のような地方に住んでいると格差はさほど感じず慎ましいながら安穏に暮らせる。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です