時の話題 「春の新聞週間」

 昨6日から春の新聞週間が始まった。代表標語は「ともに あすを探る」。個人的感想だが新聞も変わってきたものだ。
 記者のネタは警察、消防含め官庁ほか記者クラブを通して情報を得る。読者からの提供も勿論あり、その中には何か悪さをした行政や民間会社の内部情報もある。
 官庁記事はだいたいが面白くないネタが多く、新聞含めたマスコミにとって街ネタは不可欠で今年の週間標語「ともに…」となる訳である。
 小紙に匿名での内部情報あるが、匿名故に当人に確かめられず、例えばだが公務員の不祥事に関わるネタ提供でも自ら匿名しているのに加え告発相手もAさんとかBさんと表現し埒が明かない。
 そうすると普段の取材に忙しい記者は途中で放り投げてしまい、その内部情報が日の目を見ないということがある。匿名も程々にして戴ければ追求の手が緩む事は無く記事とし世に出て社会全体に問う事になる。
 実名であっても基本的にマスコミは公けにすることは無く粛々と仕事(取材し記事)をする。
 稚内のような小さな町でのマスコミの在りようはお地蔵さん的な方がいいのだろうが、それじゃ真実を知りたい読者は満足しない。記事にされた相手は面白くないので何かと嫌がらせをしてくる。それでも胆力有し敢然と仕事を遂行するのが記者魂である。
 3月いっぱいで創刊74年という長い歴史があった根室新聞が休刊した。記者の成り手が無く記事を集められずとの事だが、小紙も同様な状況で頭が痛い。

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