時の話題 「副港市場の今後」
稚内副港市場1階の市場棟に魚常明田鮮魚店が運営する店舗が入り3、4日の週末は大いに賑わった。副港市場が活気を取り戻したのは1年以上ぶりのことである。
コロナ禍で観光客が著減する中、厳しい船出とはなろうが、稚内の鮮度のいい海の幸、そして大型市場直送の野菜を販売、海鮮丼専門店「魚常」、食事処「てっぺん食堂」、コーヒーやソフトクリームなどのカフェ「Potto」、最大110人の団体客を受け入れるレストラン「流氷」と、食全般を担う施設への期待は大きいものがある。
今回の市場棟運用によって危惧された副港市場廃止が無くなったのは喜ばしいことであるが、2階の温泉とレストランの後利用が決まっていないのは残念なことであり、2階部分を所有する中田組には焦らずともいいのでコロナ禍見据えた善処を求めたい。
とりわけ温泉「港のゆ」の復活は稚内市民だけでなく観光客の待望論もあり損して得取るの算段で早急な再開を望んでいる。
1、2階とも副港市場オープン時のように営業できれば稚内観光の中心施設になるので観光地として魅力の一つとなろう。
昔の話になるが、西條稚内店は当初、今の文化センター下に立地しようという動きがあったものの中央商店街などの反対で大黒地区での建設が決まった。中央地区に建っていれば既存商店との相乗効果も生まれ今のようにシャッター商店街になる事はなかった。
明田が副港市場に入ることで隣接する「丸善」共々、人の行き来が活発化するだろう。