時の話題 「蠢動」
春への蠢動を告げる二十四節気の「啓蟄」(今月5日)を過ぎた辺りから人の動きが盛んになっているようで稚内分屯基地にも防衛副大臣だけでなく自衛隊幹部が来たという情報が寄せられた。副大臣が来市するのはビッグな話で記者クラブを通し配信されてもいいのだが梨の礫で、隠密裡の視察だったか。
16日まで開かれた市議会でも一悶着とか。市庁舎建設の基本・実施設計費の賛成・反対意見開陳で賛成意見を述べている途中の千葉議員に対し横澤議員が動議をかけ止めるよう要求。その後、議長預かりとなり議会運営委員会で揉むという一幕があった。
千葉議員にしてみれば庁舎改築を全面的に支持し賛成している訳ではないですよとの思惑からのものだったのだろうが、横澤議員は善しとせず待ったをかけたものと想像する。
2人ともただ議会に出るだけの議員と比べると何事にも直向きに取り組み有権者からの評価も高い。が、評価が高いだけに互いに反目する所があり、とりわけ横澤議員の方にその心持が強かったのだろうか。
議場に臨場していたわけではないが、人からこの話を聞き「大いにやるべし」と筆者が喝采を送ったのは言うまでもない。
侃諤議論すればいいのだ。些末な事でも口角泡を飛ばしていると「アイツあんな事考えてるのか」「ヤツはそういう考えなのか」と分かり合うことも出てくるだろう。
本紙記者にも取材先でも誰でもいいから喧嘩せよと言い含めている。相手の本音を引き出すには喧嘩腰でなくては。爺の独白です。