漁師が採取合戦 稚内漁協 春ナマコ漁が始まる
15日、稚内漁協の春ナマコ漁が解禁され、稚内の沖合いや前浜に出漁した漁師が採取合戦を繰り広げている。
15日は朝から晴れ間が広がり、波も弱く穏やかな天候となった中沖合いには桁引き船約40隻、ノシャップから西浜にかけて岸から100㍍までの沿岸や西浜漁港内などでは磯船10数隻が漁を行い、漁師たちは船から身を乗り出して海中を箱眼鏡で覗き、ナマコを網ですくっていた。
正午までの漁となっている磯船だが、漁模様が悪く早めに切り上げる漁師もおり、午前11時過ぎに戻ってきたノシャップ地区の漁師は「水温が低いためナマコは海藻や岩の下に隠れて全然獲れなかった。春漁はもう少し気温が上がらないとダメ」と話し、西浜地区の漁師は「サイズ的にも小さいものが多く、本格的には4月に入ってからではないか」と渋い表情を浮かべていた。
春ナマコ漁は4月いっぱい行われる。