週末雑感

 やっと春めき心まで麗らかになる。昨冬まで2年連続し雪少なく今冬も―と期待していたが、相反し旧年中から大雪ならずも降雪の日が続き新年になってもダラダラと小雪が降った。ところが1月下旬からは警報が出るほどの大雪に見舞われ、市街地幹線は一時、交通支障を来たすほどになった。
 「雪は春になると融けるさ」と雪に寛大な筆者でさえ大雪にはたじろいでしまった。
 しかし何やかやと怨み事を言ってても時の経過と共に薄れ、今あることを甘受するのが人間社会の営みの極意と断じてもいいのだが大震災の巨大津波は何時テレビを見ても甘受できない。埒外にいる我々でもそうなのだから現実、被害のあった住民にしてみれば「あってはならない悪魔の所業」と、怨んでも怨んでも忘れ去る事であるまい。
 人々を、家を、工場を皆、飲み込んでしまった津波への憎しみには限りがないが、更に悪いのは福島原発の放射線洩れによって避難を強制され、10年経った今でさえ故郷に帰還できない人々の無念は察して余りある。
 地域住民が塗炭の苦しみを舐めているというのに棒読みをし別人格正当論を繰り返す為政者に我が身を託さなければならない日本国民に不幸以外の適切な言い回しはあるのか。
 政治家の怠慢ぶりは今更指摘することではないものの、〝自助〟しか頼れない現実には唖然としてしまう。
 生き方の基本線として公助に頼らないで生きてきた筆者とて、この国の為政者群の弱きを挫くありようには志を感じない。志あってこその政治だろう。

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