ワクチン接種 高齢者施設から 市議会代表質問 新庁舎規模、抑制へ努力

 市議会は10日、中尾利一、千葉一幸の2議員が代表質問し、田端かがり議員が一般質問した。
 新型コロナ感染症対策でワクチン接種への開始時期と実施体制、市民に対しての接種情報の周知方法、電話相談窓口の設置予定などを中尾議員(日本共産党)から問われた工藤市長は、ワクチン接種について医療従事者を先行しながら16歳以上の約2万7000人を対象とし、優先接種となる65歳以上の高齢者のワクチンについては本格的には4月下旬から供給開始となる見通しだったが、9日に道から連絡があり、稚内市に先行的にワクチンが配布されることが決定したことを明らかにした上で「先ずは感染拡大や重症化を予防することが特に必要となる高齢者施設14カ所の約1000人の入所者や従事者に対し、医師が巡回して接種を行う」と述べ、その後は供給量に合わせて、それ以外の高齢者、基礎疾患を持つ人、一般へと順次実施していくとした。
 ワクチン接種の実施方法については巡回接種と、大規模な会場で行う集団接種、市内の病院や医師で行う個別接種を併用して実施する予定であるとし、接種に必要となるクーポン券を4月中旬以降に送付する予定で、その際にワクチンの効果や副反応について記載したチラシを同封する。相談窓口は3月15日頃の開設を予定し、接種に関する疑問や相談に対応していきたい―と答えた。
 千葉議員(志政会)から新庁舎建設について「市民説明会で出された建設場所と施設規模に対する意見はどのように反映させ、これからの計画の進め方は」などとの質問に対しては、昼の休憩を挟み午後1時から再開された本会議で、工藤市長は、これまでの計画では中央埠頭までを含めた中心市街地の発展方向と整合性を図ることを考え建設場所として郵便局横敷地が望ましいと判断したとし、施設規模は建設費に直結し抑制する努力を続ける。建設費については規模もさることながら、庁舎の形状など建設単価に影響を与える要素などについても十分検討していきたいとした。
 計画の進め方については、現在、基本・実施設計業務の公募型プロポーザルによる審査を終え、受託候補者との契約締結の手続きも進めている。これまで説明してきた基本設計案に様々な意見を反映させ、このあと開催する庁内会議に諮り、市として基本計画を決定し、改めて議会の場で報告させて頂く―と述べた。

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