断トツの飲食業 2月末 コロナ特別貸付 商工会議所受理分は132件
稚内商工会議所は、日本政策金融公庫の新型コロナウイルス感染症特別貸付の申し込み状況をまとめた。
商工会議所に相談窓口を設置した昨年1月30日~今年2月末までに132件、10億4970万円の申し込みがあった。
業種別では▽飲食業57件2億9140万円(1件平均511万円)▽小売業19件1億4290万円(同752万円)▽製造業12件1億7900万円(同1491万円)▽生活関連サービス11件7740万円(同703万円)▽建設業10件1億1570万円(同1157万円)▽卸売業6件1億1700万円(同1950万円)▽宿泊業5件4330万円(同866万円)▽その他12件8300万円(同691万円)。
この貸付制度は、最近1カ月または過去6カ月の平均売上が、前3年の同期と比較し5%以上減少している企業を対象に8000万円限度に貸付ける。返済期間は設備資金20年以内(うち据置期間5年以内)、運転資金は15年以内(同)となっている。
3月1日現在の基準金利は年1・26%だが当初3年間は0・9%引き下げられる。
また特別利子補給制度の対象となる場合は3年間無利子となり、現在払っている利息分はこの先、一括し補てんされる。
秋元相談課長は「件数が示す通り飲食業の申込が断然多く苦境のほどが窺われる」とし、同貸付は4月以降の新年度も継続されることから「気兼ねなく相談してください」としている。