コロナ禍乗り越え稚高、大谷高で303人が卒業
1日、稚内、大谷両高校で卒業式が行われた。コロナ感染防止のため卒業生303人(男127)は出席者を制限するなど規模を縮小した式に臨み、思い出の詰まった学舎を巣立った。
稚高では感染予防のため2部構成で行われ午前10時からの第73回普通科・商業科・衛生看護科の卒業式は、普通科116人(男55)商業科37人(男13)、衛生看護科37人(女)の190人(男68)と教員だけが出席し、保護者150人余りは別室でモニター画面を通じて式の様子を見守った。式では各担任から卒業生の名前が呼ばれ、各クラスの代表生徒5人に卒業証書が手渡された。
蓮見知之校長は「高校生活最後の一年間は試練続きの年でしたが皆さんは見事に乗り越え克服してくれました。卒業後は10年、20年と歳を重ねるごとに自分の人生の原点は稚内での生活、稚高での学びがあったことを誇りに思い、これから活躍して下さい」などと式辞。鎌田真也PTA会長の「夢や希望を叶えるためには常に挑戦の連続です。学校での経験を活かし失敗を恐れず、これから果敢に挑戦して希望する未来を掴んで下さい」との祝辞、生徒会長の大江亜衣さんの送辞に対し卒業生を代表し堀口心羽さんが答辞を述べた。
第28回専攻科看護科の修了式は午後2時半から行われ、修了生23人(男4)に修了証書が手渡された。
午後5時半から行われる定時制卒業式では4年生2人(女)と、3年生で卒業資格を得た2人(男)の4人が卒業する。
大谷高の第56回卒業式は、コロナ禍で在校生の出席を見送り、保護者、来賓ら200人といつもより少ない人数で行われた。
父母らが見守る中、マスクを着用した卒業生90人(男55)は献花など一部を中止し中尾校長から卒業証書を授与された。
中尾校長の「コロナ禍であっても思いやりや希望を持ち、夫々の道を歩んでほしい。先生たちは更なる成長を見守っています」との式辞に続き、工藤市長と北海道大谷学園連合会の諏訪髙就さんが祝辞を述べた。
卒業生を代表し、加藤純喜君が「かけがえのない友人と遊び、学んだことは有意義で贅沢な時間でした。コロナ禍での経験を生きる力とし、これからも精進します」と答辞を述べた。