高齢者施設は訪問し　稚内市　ワクチン接種実施計画

　新型コロナウイルスのワクチン接種に備え稚内市は過日開いた対策本部会議で接種方法など実施計画について協議した。
　ワクチン接種を円滑に行うため国から示される接種順位と接種の時期などの内容、宗谷医師会など医療関係団体との協力体制を踏まえ、接種方法について▽保健福祉センター（中央４）など広い会場で行う集団接種▽医療機関における個別接種▽高齢者福祉施設や高校など学校を対象とする訪問接種―の３通りの方法を軸とし、関係機関と協議しながら接種実施方法を策定していくことを確認した。
　国から６５歳以上の高齢者接種が４月１２日から始め、２６日の週から本格化させる方針が示されたことについて市のワクチン接種対策室は「都道府県に対する割り当てが示され、今後はワクチンの量をどれだけ稚内に配分されるのかを見て、接種の開始日を決めていきたい」としている。
　市民にはこれからの季節、就職や転勤、卒業、進学などに伴う人の移動や会食の機会が増える傾向にあることから「安心してワクチン接種を受けられる環境づくりのためにも、手洗い、マスクの着用、換気などの感染防止対策を徹底してほしい」と呼びかけると共に▽緊急事態宣言の対象地域や札幌市などとの不要不急の往来を控える▽できる限り同居していない人との飲食は控えるよう求めている。