時の話題 「日刊紙創刊の日」

 今月21日は「日刊新聞創刊の日」、すなわち毎日新聞が創刊された日であった。毎日は今年150周年を迎えたわけである。
 我が家は読売新聞を購読していたが、安倍前政権寄りの報道姿勢に閉口し数カ月前から東京在住以来、45年ぶりに毎日新聞を購読している。
 全国3大紙の中で一番歴史は古いのだが、部数減少に呻吟し、一時、首都圏を中心に発行している産経新聞の資本が入ったことも巷間伝わるも粉骨している。久しぶりに手にする紙面は変な偏りが無く、客観報道をテーゼとするメディアとして王道を歩む姿勢には敬服する。
 その毎日新聞の半分しかない歴史の本紙(稚内プレス)だが、何時ぞや経済界のIさんに言われたよう「かわら版」精神で、記者クラブがある官庁主体の紙面作りにあっても出来るだけ街ネタを入れるよう腐心している。
 首都圏などのタブロイド紙のよう面白さと真実を追求したいとの精神で奮闘しているつもりだが、いわゆる浮動票を相手の大都市とは様子が違い長年愛読して戴いている家庭への戸別配達だけに面白さにも限界がある。
 市民に、クライアント(広告主)に愛されて何ぼのかわら版ゆえに知り得た事実を全てあからさまにするのでなく〝寸止め〟にする。ギリギリの所で鉄拳を止める訳である。
 この加減が塩加減同様、ある意味大切な事だと個人的には思っており、攻撃と防御の均衡を保ち対応する。攻め一辺倒だけでは何事も成就しないという心持からである。
 全国紙・地方紙問わず行く末は厳しい。

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