宗谷岬で38.8㍍の暴風 稚内地方は大きな被害なく収まる

 猛烈に発達した低気圧が宗谷海峡に接近した影響で宗谷管内は16日夕方から暴風雪に見舞われ、稚内市街地では吹雪で視界が数㍍しかないほど荒れた。風と雪のピークは過ぎたが、稚内地方気象台は引き続き18日まで風雪高波などに注意するよう呼びかけている。
 雪を伴った風は16日午後4時過ぎから急激に強まり、宗谷岬で午後6時過ぎ、2月としては観測史上最大となる38・8㍍の最大瞬間風速を観測した。声問32・4㍍、開運でも27・3㍍の猛烈な風が吹きホワイトアウト状態となった。市内各所で吹き溜まりが生じ住民が17日早朝から暴風雪の後始末に追われていた。
 市(総務防災課)によると、16日夕方からの暴風雪で温水プール水夢館の屋根の一部が剥がれる被害があった=左の写真=。
 恵比須4~ノシャップ2までの前浜の産業道路には、高波により打ち上げられた海藻や流木、石などが散乱しており、波によって道路や岸壁が削られている箇所もあった。
 道路の10㍍近くに亘って10㌢ほどの石で埋め尽くされた所もあり近くの人は「昨日からビックリするほどの波が道路まで来ていた」と話していた。
 吹雪や高波などの影響で17日も各交通機関に乱れが生じている。飛行機とフェリーは全便欠航。JR宗谷線は特急、普通列車ともに全区間運休。バスは稚内~札幌間の都市間バス、天北線午前の一部便が運休した。

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