時の話題 「体躯同様に泰然」

 春への気配を感じてもこの時期の冬将軍さまは一時の勢いは無くなってはいるものの頑としている。今宵(昨16日午前中執筆)の荒天は気になるが、当方暴風雪になると新聞の配達が出来なくなるので予報通りにならないよう神頼みしている。
 ところで今月の稚内での白眉はカーリング日本選手権の開催だ。スポーツ観戦何でも好きの筆者にとってカーリング競技も範ちゅうから外れる事なく、この10年来、中継される試合はほとんど観戦している。
 日本カーリング協会の会長が貝森輝幸氏だとしても全日本大会を招致するのは容易な事でなく開催地になるには紆余曲折はあったろうが、実現したのはコロナ禍にあって稚内の感染者が極端に少ないことも要因になったろうし、貝森氏の人柄に負うところも大きかったに違いない。体躯は大きいものの、何に関しても控え目な姿勢には「この会長の地元なら開催してもいいのでは」という流れを作ったのであるまいか。
 天邪鬼でだいたいが人を裏面から探ろうとする性癖がある筆者にしても貝森さんの人格は嘘偽りのない本物と見えてしまうのだから不思議だ。逆鱗に触れれば分からないものの、ほぼ何事も泰然と受け流すところがあるのは確かだ。
 誰ですか「誉め殺しですか」と言っているのは。筆者が知るところでは辛抱の人生が成し得た人格とは思っております。
 今回、久しぶりに対面し、その思いを強くしたのは偽らざる気持ちだが、5歳上の人生の先輩を意図も簡単に評価してしまうとは。顔に汗が出てくる。

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