時の話題 「医大の内紛」
コロナ禍にあって直接的な問題ばかりでなく間接的に色々な問題も派生してくる。
道新によると、旭川医大付属病院長が学内会議での吉田晃敏学長の不規則発言を外部に洩らしたとして解任されたという。病院長は外部への漏洩を否定しているのにも拘らず一刀両断バッサリ切ってしまった。
吉田学長は、旭川の民間病院でコロナのクラスター(集団感染)が発生した折、「コロナをなくすためには、あの病院が完全になくなるしかない」などと発言し物議を醸した人物であり、倫理意識に疑念が生まれる中、パワハラ問題で今、文科省でも聞き取り調査をしているところだ。
民間病院でのクラスターとはいえ患者を受け入れ感染の拡大を防がなければならない立場の人の病院不必要論は常識では考えられず、傲り以外にない発言と言っても過言でなかろう。病院長解任どころか吉田学長こそ解任に値する。
学者など現実の社会と没交渉の研究生活を指し象牙の塔と言うが塔内にあると非常識が罷り通る事があり、常識ある人との相克を生む事もある。
学内で何があったか知らねどコップ中の出来事とうっちゃっとおいてはおけず、道北の医療の中核をなす旭川医大病院だけに事は大きくなるばかりだ。
筆者思うに大きな組織のトップは人道に背を向けるような発言をしてはいけない。マスコミ出たがりも垣間見えるが、学者は学者、医者は医者の仕事をしていればよく余り出しゃばらないことだ。
偉くなると勘違いする人がいる。役職を振りかざさないことだ。