建管部が基地内に防雪柵設置 吹雪での効果を検証

 冬は地吹雪で視界が悪くなるも防雪柵が設置されていないノシャップ1の道道抜海港線で、稚内建設管理部が自衛隊稚内分屯地敷地内に柵を試験的に取付け吹雪防止の効果を検証している。
 ノシャップ地区は冬になると風雪が強くホワイトアウトが生じることがよくある。このためノシャップ公園入口から岬側に向かう道路沿いには柵があるものの、逆方向の道道沿いは自衛隊基地との距離が近く用地がないことから柵が設置できないことから暴風雪になる度に、吹き溜りが生じ歩道が雪で隠れ通行できなくなり、天候が酷い時は通行止めになるなど住民生活に影響が出ている。
 過去にも自衛隊敷地内に柵が設置されていたものの、地域住民によると、10年近く前に老朽化で撤去されて以降、そのままになっていたが、建管部が自衛隊からの許可を受け20日に縦4㍍、延長30㍍に亘って柵を設置し効果を調べている。
 近くの住民は「特にノシャップ1のバス停付近は、自衛隊敷地内は平地が広がり風を遮るものがないことで北西の風が吹き風雪が強まるとホワイトアウトが発生し何度も怖い目に会っている。吹雪防止のため早く防雪柵を設置してほしい」と訴えている。
 建管部の担当者は「今回の柵はどの程度効果があるのか検証し、自衛隊と協議した上で改めて設置を検討していきたい」としている。

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