コロナ禍まっ只中 信金景況 レポート 実績・見通しでプラスも

 稚内信金は、稚内など主たる営業地域の昨年10~12月実績と今年1~3月見通しをまとめた。
 昨年12月上旬に職員が193社(回答率100%)から聞き取りし、「良いまたはやや良いと答えた割合」から「悪いまたはやや悪いと答えた割合」のDI(業況判断指数)を示したもので、全業種の10~12月実績は売上DIマイナス35・8(前年同期対比38・3㌽低下)、収益同32・6(同24・8㌽低下)とコロナ禍での低調は続いている。
 GoToキャンペーン効果によりサービス業、運輸業は前回調査(昨年9月上旬)より売上額DI、収益DIとも僅かに上向いたものの、前年同期との比較では依然低調でコロナ禍の影響を引きずっている。
 経営上の問題点として①売上(受注)の減少②人手不足③工場機械・店舗狭小老朽化④商圏人口の減少⑤人件費以外の経費の増加を挙げている。
 1~3月期見通しは売上額マイナス57・0、受注額同44・9、収益同49・7。全業種で前年同期に比べ悪化するとの予想が大半を占めた。
 業種ごとの実績と見通し次の通り。
 〈製造業〉(調査数35社)▽実績=受注額マイナス51・4(前年同期対比71・4㌽低下)、収益同40・0(同48・6㌽低下)。受注額は水産加工マイナス66・7、土石・骨材同66・7、食品同44・4▽見通し=受注額マイナス48・6、売上高同45・7、収益同42・9水産加工同73・3、土石・骨材同50・0、食品同11・1。
 〈卸・小売業〉(52社)▽実績=売上額マイナス40・4(同40・4㌽低下)、収益同34・6(同23・1㌽低下)。売上額は食料品同83・3、衣料品同75・0、燃料同71・4、スーパーコンビニ同9・1、建築資材プラス20・0▽見通し=売上額マイナス53・8、収益同55・8。建築資材同100・0、食料品同91・7、衣料品同25・0、自動車販売プラス16・7、燃料マイナス14・3、スーパーコンビニ同81・8。
 〈サービス業〉(49社)▽実績=売上額マイナス51・0(同49・0㌽低下)、収益同46・9(同34・7㌽低下)。旅館・ホテル同57・9、クリーニング同100・0、自動車整備0・0、福祉・介護プラス20・0、飲食店マイナス100・0▽見通し=売上額マイナス79・6、収益同71・4。旅館・ホテル同89・5、クリーニング同100・0、自動車整備同62・5、福祉・介護同40・0、飲食店同100・0。
 〈建設業〉(34社)▽実績=受注額同20・6(同14・7㌽低下)収益同11・8(同5・8㌽上昇)▽見通し=受注額同41・2、収益同11・8。
 〈運輸業〉(13社)▽実績=売上額同7・7(同15・4㌽低下)収益同23・1(同23・1㌽低下)。一般旅客同50・0、貨物プラス11・1▽見通し=売上額マイナス53・8、収益同53・8。一般旅客同75・0、貨物同44・7。

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