時の話題 「良しとせな如何か」

 あるがままに受け入れる事を知った一年が終わろうとしている。
 小紙はきょうが年内最終で、正月休み明けの1万9791号~2万83号まで293回発行する中で、9月18日には節目の2万号を達成し無事年内最終号まで漕ぎつけた。
 コロナによって市内の行事があらかた中止するという憂き目に会い広告収入が減少してしまい、9月には前年に比べ30%近くまで売上が落ちてしまった。
 そのとばりはコロナを恨んだものだが死んだ子の年を数えるよう無くなったものを恨んでも詮ない事であり諦観が心中を支配するようになると、捨てる神あれば拾う神ありで帳尻が程遠いが、どうにかなってくるのだから不思議だ。
 今までの人生を振り返ってみてもそうだが他人に助けられ生かされてきた自分史が再現する格好になるのだから不思議というより神懸りに近い。
 スペイン風邪以来100年ぶりにウイルス災禍に見舞われた地球にあって交通や貿易のグローバル化によって人と人との交わりは加速度的に増え、昔は島国で諸外国との交流・交易が欧米の大陸に比べ極端に少なかった日本も時代の要請と潮流によって否応無しに今回のコロナ禍のような災禍にも巻き込まれてしまう。
 島国だけに国境を越えた移動は陸で繋がっている欧州などのよう自由で無く、いわゆる水際での感染を防ぐ確率は高いものの相手は目に見えない微小なウイルスである。用心するに越した事はない。
 子年のご愛読に感謝申し上げ皆さんにとって幸多い丑年であること祈念しております。

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