先行きを不安視 観光業関係者 GoTo停止「仕方ないか」
国が「GoToトラベル」を全国一斉に一時停止すると表明したことに、市内の観光関係者からは「今のコロナの状況では一斉停止は仕方ない」などと一定の理解を示しつつ、先行きへの不安も吐露していた。
札幌など道内で感染者が再び増加傾向にあった11月以降は個人客のキャンセルが相次いでいるという大黒地区のホテル関係者は今月28日~来年1月11日までGoToトラベルが停止されることについて「市内のホテルなどは年末年始は休みに入る所が多く、停止期間での影響は無いと思うが、もしコロナがこれで終息に向かわなければこの先の冬観光にも影響が出てくる。コロナで何より東京直行便が運休していることが痛手で、停止期間で少しでも早くコロナが落ち着いてほしい」と話していた。
中央地区の飲食店40代男性は「コロナの感染が収まらない以上、仕方ない措置だが、これで1月、観光客に期待できる売上に影響が出てくる」と話し先行きを案じていた。
冬季観光で稚内入りしているツアーの多くがGoToトラベル事業の対象になっており15日午前中には大手旅行会社による紋別や稚内などを2泊3日で巡る関東からのツアー客14人が、ノシャップ岬の恵山泊漁港公園に立ち寄っていた。
そのツアー一行の一人、東京から訪れたという50代男性はGoToトラベル一時停止について「今の状況では仕方ない」と話し、旅行会社の添乗員によるとこのツアーは今年分は23日で終わるが、年明け以降のツアーはコロナの状況次第になると話していた。