時の話題 「外聞、屁でなく」

 一年納めの師走になった。特別な日でもないのに一昨日の1日、4時半に起床してしまった。新聞も来ておらず前日のを開くと2頁のコラムに当時のニクソン政権でのキッシンジャー国務長官と毛沢東中国国家主席の会談の様子が載っており、毛主席曰くウォーターゲート事件を「屁でもないものを」という件に専制主義国の傲りというのか、中国指導者のテーゼ(活動方針の綱領)にのっとった思想を読み取った。
 このような国家観を持つ中国の指導者と米国はじめ日本など民主主義国とは相容れることはなく、尖閣諸島の領有権問題など日中間の懸案に対し日本側は毅然に対処しなければ穴のケバまで抜かれるだろうと思った。
 これは我々市井に住む人間が敵対する人や組織に対しても持たなくてはならぬ精神性であり、上手に世渡りしようなどと思わないでいい。己が信じるまま突き進んでいけばいいだけの話だ。
 コロナ禍で生活が儘ならぬのなら国など公的援助に頼るべきだし自死するなど以ての外の所行であり、図太く生きていけばいいだけだ。遠慮は全く要らず思うままに生きればいい。
 ところが人には自尊心があり生活保護など公的援助を拒絶する人がいるのも事実で、この心の奥が難しくないことを厄介な事にしてしまう。
 政府はコロナ禍で失職するなどし生活が立ち行かない独り親世帯に給付金を支給する検討を始めた。国民一律10万円給付という愚策を演じた政府にしては理にも適ったまともな対策といえ、いささかも遠慮する事はない。

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