きょうから供用開始 廃棄物処分場落成 市長らがテープカット
稚内市の新しい一般廃棄物最終処分場の落成式は1日、施設管理棟で行われ、関係者が新しい施設の完成を祝い供用を開始した。
稚内市で3カ所目の民間の資金や経営能力などを活用したPFI事業で行う新しい処分場は、五洋建設を代表企業に協和エクシオ、藤建設、中外テクノス、ホクスイ設計コンサルの5社が出資し設立した「稚内環境テクノロジー」が平成30年7月から工事に着工し、今月24日に完成した。
埋め立て期間は令和12年11月までの10年間とし、埋め立て面積1万3894平方㍍、埋め立て容量14万389立方㍍で総事業費は約30億円。全国でも使用している事例が少ない自走式の覆蓋施設を導入しているのが特徴で埋め立て対象物は家庭系や事業系、大型ゴミのほか、中間処理残渣産業廃棄物など。
落成式に出席した関係者20人余りを前に、工藤市長は「埋め立て期間を令和12年11月までの10年間としていますが、市民の皆さんには食品ロスの削減、ゴミの排出抑制はじめ生活ゴミや資源物の分別徹底など引き続き理解と協力を頂きながら一日でも処分場の延命に努めていきたい」などと挨拶。岡睦夫稚内環境テクノロジー代表取締役社長が「これからの運営期間は周辺環境に配慮しながら安全第一に運営を担っていきたい」などと述べたあと、工藤市長ら関係者5人がテープカットし施設がオープンした。
このあと利用車両第1号として稚内衛生公社、こまどり清掃、みなと清掃社の運搬車3台が施設に入り廃棄物を処理していた。