強風吹き荒れる 稚内地方 愛知からのツアー驚く
発達した低気圧の影響で20日の稚内地方は20㍍以上の暴風が吹き大荒れの天候となり、前に進むのが苦労するほどの強風に市民や観光客は慎重に歩いていた。
稚内地方気象台によると、19日夕方に発表した暴風警報は20日午前3時前に注意報に切り替わり風のピークは過ぎたものの、20日午前中は宗谷岬で25㍍、開運24㍍の最大瞬間風速を観測。波は4㍍と高く、北防波堤ドームには高波が押し寄せるなどし20日の利礼航路は全便欠航した。
雨は降り始めから20日午前11時50分まで開運で55・5㍉、声問53・5㍉を観測。東風が吹いた影響で山間部沿いに雨雲が停滞したことにより局地的に雨が強まった礼文で92㍉、歌登114㍉が降るなど管内8地点で11月としては観測史上最多の雨量を観測した。
稚内地方は20日いっぱい強風に注意が必要とし、予想される最大瞬間風速は陸上、海上ともに30㍍。夕方から寒気が南下し21日朝までシャーベット状の雪が3㌢前後積もると予想している。
20日午前中、ノシャップの恵山泊漁港公園に3泊4日で紋別や稚内、芦別などを巡る愛知からのツアー客14人が立ち寄っていた。60代男性は「バスから降りたら物凄い風で立っているのがやっとだった」と驚いていた。
この荒れた天候により恵比須4のノース工房の看板が強風で根本から折れているのが見付かり、民家前に置いていた除雪道具が強風であちこちに飛ばされていた。