抜海・クトネベツ町内会長が市長に抜海駅存続を求める要望書を提出
抜海町内会の森寛泰会長とクトネベツ町内会の上原太一会長が18日午後、工藤市長に抜海駅の存続を求める要望書を提出した。両町内会長は「市長から駅は公共機関としての重要性を重視したい。市の担当課と話し合って今後の方向性を決めてほしい」などと伝えられたことを明らかにした。
JR宗谷線抜海駅の存廃問題を巡り、これまで2回に亘って稚内市と意見交換してきた両町内会は、駅が4年後の令和6年に開業から100年経つこともあって「時代の移り変わりと共に地域の発展はこの駅舎から始まり地域は駅と共に歩んできた」などとし、①抜海の存続②駅の観光利用や維持費確保につながる環境整備③地域と協力して駅周辺の整備や鉄道、駅の利用促進に繋がる行事の開催を求める要望書を提出したという。
非公開で工藤市長との1時間に亘る懇談後記者会見した両町内会長は市長自ら存廃に関する発言は無かったとしたが「地域と市の担当課(地方創生課)と協議の場を設け駅のある意義や地元の役割など市民全体の理解が得られるような存続理由を示してほしい」などと伝えられたとし、来週にも町内会役員と市との話し合いの場を設けられる。
森会長は「市と両町内会が話し合い具体的な方向性を考えていくことになった。これだけでもかなり前進した」と話し、上原会長は「今後どうすれば存続できるか、市長と具体的な話し合いができた」と駅の存続に向けて手応えを感じていたようだ。