講師は大韓機遺族の会の山口さん 南小で平和学習

 南小で9日、6年生を対象に平和学習が行われ、37年前の大韓航空機事故で父を亡くした遺族会の山口真史さん(39)が講話した。
 コロナ禍で今年の稚内市子育て平和の日記念式典に出席できなかった遺族会の山口さんが、8日から宗谷岬公園の慰霊碑に訪れていることから、南小の先生と遺族会の縁や稚内ユネスコ協会の協力もあって、平和について学んでいる6年生を対象に講話することになった。
 6年1組24人の講話では、山口さんが2歳の頃に事件で父を亡くし、女手一つで兄妹3人を育ててきた母の苦労話に触れ「母は20数年間、事件に触れることなく、晩年になって父の事を語ってくれた」とし、平和について「皆さんは自分自身や周りの人の平和を願い頑張ってほしい」と語った。
 講話を聴いた橋元唯花さんは「事件のことを知らない人にも伝えていく必要があると感じました」と感想を話していた。

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