「稚内の魅力広めたい」 地域おこし協力隊に台湾出身の謝佳琪さん

 稚内市の地域おこし協力隊員に採用(今月1日付)された台湾出身の謝佳琪さん(32)が、19日から稚内観光の応援スタッフとして働き出し「稚内のすばらしい景色、美味しい食べ物など魅力を多くの人に伝え、このマチの観光に役に立てるよう頑張りたい」と意気込みを語った。
 初めての海外旅行で訪れた北海道の雄大な景色に感動し日本で住みたいと思う気持ちが強くなり、日本語を勉強するため就労体験などして日本に滞在できるワーキングホリデーを利用し2017年から1年間、富良野市や利尻町、新潟市のホテルで働き、18年から5年間の就労ビザを取得して埼玉県上尾市のホテルのフロント業務をしていたが稚内市で外国語が出来る地域おもてなし協力隊員していることを募集を知り、応募したところ採用された。
 観光協会で外国人観光客の窓口対応や情報発信、観光パンフレットの翻訳などを任されている謝さんは稚内での生活を「利尻で働いた時に稚内にも来ましたが、その時に印象に残っていた宗谷丘陵の白い道と風車を3年ぶりに見ましたが、この素晴らしい景色を多くの人に伝えて魅力を広めていきたい」と張り切っている。
 日本語や英語が話せる謝さんがスタッフとして加わったことに、中井観光協会事務局長は「英語などで外国人にしっかり観光案内できる体制が整ったことは心強い。コロナ禍で外国人旅行者が少ないとはいえ、今は在日の旅行客が多く訪れ、しっかりと対応してもらっており、今後も力を発揮してほしい」と期待を寄せていた。

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