時の話題 「取材者への配慮」

 投稿あったMさんのお怒りは当然のことであり、筆者は社長として市民のプライバシー保護に対し、礼節を欠かさぬよう申し付けたところであります。
 個人の権利が叫ばれてから久しいが、メディアの間では逸脱する姿勢がしばしばあり問題視されているのを今更声高に語るものではないものの、今回のMさんに関しては小社記者の質問(名前、住所など)に気軽に答えて戴いたので掲載してもいいものと早合点したのが原因であろう。
 編集責任者として記事をチェックする筆者だが、今回のMさんの事で住所まで書いているのは如何か?と頭を過ったものの看過した格好になった事にはお詫びしなければならず、あなたが指摘するよう「記事にさえしてくれれば皆んな喜ぶとでも思っている」というような事は全く無いことも申し添えましょう。
 写真掲載を含め記者諸君には重々配慮するよう指導しておりますが、遺漏した事には認識と意識付けに落度があったということであり、今後の紙面作りを手抜かりなく実行する事お約束します。
 取材する側とされる側とのちょっとしたボタンの掛違いでも起り得る事であるので留意しなければならないと思っております。
 40年近くも新聞記者をした我が身を顧みますと随分と礼を欠いた取材したこと赤面通り越し汗顔の至りを感ずる此の頃である。それと比べると現役記者は常軌を逸した行動(取材)をする訳でなく筆者から見ても紳士的過ぎるくらいである。
 それでも取材する側への配慮を欠かさず細心の注意を払う心構えが求められよう。

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