週末雑感
寒くなってきたのでインフルエンザのワクチンでも接種しなければと気構えていたところ、稚内市民が新型コロナウイルスに感染したという話が飛び込んできた。
三水会の例会に出席しようとサフィールホテルに着き直ぐ電話があり知ったものですから記者に取材するよう指示し午後からの原稿を待った。
皆さん耳速くコロナ感染情報は伝聞されており確証をほぼ掴むも記者が「確定してませんし、道が午後3時から発表します」などと煮え切らない態度を取るも情報の確度が高いとして21日の紙面に掲載した。
反響は予想以上で、小紙は電子版とHPを出しているが、その日のHPを閲覧した人は2600人近くに至り電子版も600人を数えた。
4月に利尻島の男性が北海道がんセンター(札幌市)で感染して以来のコロナ感染が稚内市民では初めてということでもあり関心を集めたということになったわけである。
今回の事で深慮したことがある。新聞記者の仕事とは?ということである。今、一番の注目事であるコロナ感染の記事を確証が得られないと躊躇する若い記者の胆力(度胸)の無さである。生き方にも起因するが慎重で冒険をしない姿勢には正直がっかりした。
この先も今回のような事があるだろうから少しは矯正し、読者ニーズに対してはリスクを冒してでも敢然と仕事をやり遂げるという気概が欲しいものだ。
我々だけでなく、どの仕事も勇気を振り絞ってやらなければならない時がある。気が引けてはいけない。