スポーツパークきょうグランドオープン
カーリング場を中心施設に多目的体育館などを備えた稚内市みどりスポーツパークが3日グランドオープンした。工藤市長ら関係者4人がテープカットし完成を祝うと共に、競技団体が企画した体験会を通じて市民が様々なスポーツに触れた。
みどり公園整備事業として、旧大谷高跡地を活用し平成30年8月に着工され、今年5月30日にカーリング場、6月2日に武道場やアーチェリー場などが先行し供用開始され、稚内では初めてとなる人工芝が整備された多目的体育館の竣工に合わせてグランドオープンの日を迎えた。
オープンセレモニーで出席した工事関係者スポーツ団体代表者ら30人余りを前に、工藤市長はカーリング場で予定していたパシフィックアジア大会がコロナの影響で中止になったことに触れ「関係者が肩を落としていたところ、来年2月に日本選手権が開催されることが決まり、この地で日本トップ選手の活躍する姿を目の当たりにできることを期待したい」とし、この日を迎えたことに「市街地で利便性が高く、冬でも天候に左右されず室内で様々なスポーツができる総合型施設の利点を最大限に活かしながら、世代を超え市民皆さんのスポーツ活動の拠点として末永く愛される施設にしていきたい」などと挨拶した。
続いて岡本市議会議長が「建設に向けて場所や規模、維持管理費の問題など様々な議論がありましたが、一人でも多くの市民に活用され、稚内のスポーツ振興の拠点として発展されることを願っています」と述べた。このあと、工藤市長、岡本議長、表教育長、岡谷稚内市スポーツ協会長の4人がテープカットしオープンした。
このあと施設が無料開放され柔道、弓道、アーチェリーなどの体験会が開かれた。
弓道の体験会では、参加者が弓の持ち手や矢の放ち方などを教わったあと、5㍍先の的に向けて矢を放った。初めて体験したという宝来3の東海林由松さん(83)は「矢を放つ時の指の使い方が難しかった」などと話し、オープンした多目的体育館などを見て「パークゴルフをやっているので天気が悪い日や冬にもプレーできるので是非利用したい」と期待していた。
新たな施設で今後は週2回活動することになる稚内弓道会の福沢典博会長(69)は「弓道は精神を鍛える競技ですので、多くの人に知ってもらう機会を設け競技の普及などに力を入れていきたい」と語っていた。