フリー客に人気の的 観光協会 貸し自転車事業好評
稚内観光協会が6月から始めたレンタルサイクル事業の利用者が伸び25日現在で304人を数え、昨年実績(219人)を大きく上回っている。
JRなどで稚内入りした個人観光客らの二次交通の手段として、市内の観光地巡りなどに利用してもらうため貸出しを開始した6月は新型コロナウイルスの影響で利用者は12人(昨年22人)と少なかったが、7月67人(同34人)、8月101人(同70人)、9月は25日まで124人(同69人)の利用で昨年を大きく上回っている。
利用者の地域別では道内が74人と最多を数え、東京61人、神奈川37人、埼玉25人、大阪16人、千葉15人、兵庫15人、福島8人など。
主な行き先で駅前~宗谷岬まで往復した人が108人、ノシャップ岬を折り返した人が94人おり、6割近くが1日乗り放題のプランで利用し自転車で観光を楽しんでいる。
25日、1日乗り放題で電動機能付き自転車を借り宗谷岬に行ってきた大阪からの20代男性2人は「風も強く往復するのは大変でしたが、海岸線を眺めながらの自転車での旅は楽しかった」と話していた。
8月以降は月の利用が100人を超え、当初は電動機能付き自転車4台、クロスバイク3台の7台を貸し出しスタートしたが、9月に入ってからさらに利用者が増えクロスバイク1台を新たに購入し9月の連休中は連日フル稼働状態にある。協会は「今年はコロナの影響で、利用は少ないとみていたが、予想を上回る利用となっており、観光地巡りでのレンタルサイクルは、二次交通としての役割を果たしている」としている。
レンタルサイクル事業は10月末まで。