「防災など利便性高く」 市議会で新庁舎建設で市長が答弁
市議会一般質問2日目の25日、藤谷、中尾、相内、横澤、吉田の5議員が質問に立った。
市役所の新庁舎建設について、藤谷良幸議員(市民クラブ)が「基本構想案の整備地区で中央、南、東地区を挙げ、交通アクセスや居住人口など6項目の査定をし中央地区が適地と判断された基準が曖昧。南地区の方が居住人口や防災性が優れているのに何故、中央地区が適地と判断しているのか」と質問。これに対し工藤市長は「中央地区はJR稚内駅やバスターミナル、道の駅など施設が集まり利便性が高いことに加え、都市機能に重要な金融、医療機関などがあり、この特性を活かすことで市民は他の用件を済ませることができることから利便性を最大限に活かした結果と受け止めている」と答弁した。
居住人口や防災性が整備する上で最も大事な条件である―との追及に、市長は「人口が多い所に建てることで周辺住民の利便性が高まることは否定しないが、庁舎は全ての市民のものであり、街全体の利便性を考え判断している」とし、防災性については「当該地区に建設を妨げるような危険性は認められず、災害リスクが少なく建設場所として選定されることになったのだろう」と述べた。
藤谷議員から「市民は市役所に対し業務だけの機能だけでなく、安全や安心、安定的であることを求めており新庁舎はどのようにバージョンアップするのか」との質問に、市長は「市民の皆さんが気軽に訪れ交流や集いを創出する街づくり、拠点スペース、庁舎と一体的に整備する駐車場含めた緑地空間を憩いの場として作る一方、災害時には屋外の一時避難場所や緊急車両の待機スペースとして有効活用し、防災機能を備えた利便性の高い空間作りを検討していきたい」とした。