抜海駅存廃で質疑 市議会 副港市場管理予算案も上程
9月市議会は24日から一般質問に入り、佐藤、千葉、田端、鈴木茂の4議員が質問に立った。
議会冒頭、副港市場に関し運営会社の副港開発から稚内市が施設の一部を無償譲渡されたことを受け、施設管理費として補正予算案として約1000万円が上程されたことに、工藤市長は「副港市場は稚内市にとって観光拠点の一つであり、地域経済の発展を担う重要な施設。新型コロナウイルス終息後の市内経済の回復を見据えて市として閉鎖は避けたい。当面の間、市が直営で管理するため関連予算を上程させて頂きたい」などと提案理由を説明した。
続き一般質問に入り佐藤由加里議員(日本共産党)はコロナ禍での生活弱者支援で「感染防止でマスク、消毒液など購入でとりわけ低所得者に負担が重くのしかかり、市独自の負担軽減策をとるべき」との質問に、工藤市長は「マスクなど衛生用品は一時期は品薄で価格も高騰しましたが今は価格も一時期に比べ落ち着き、消毒液については石けんを使った丁寧な手洗いが習慣となり、特別な負担軽減策は考えていない」と答えた。
JR北海道が廃止の方針を示し存廃が議論されている抜海駅について、千葉一幸議員(志政会)からの「存続を求める地域住民との意見交換会後の市としての考えは」との質問に、工藤市長は「地域側から駅の利用や維持に向けた財源捻出に積極的に取り組みたいという考えも示されていることもあり、解決のためには状況を見極めて、もう少し時間が必要と考えている。JR北海道には地域の事情を伝えるが、駅の本来の使命は一定の数の利用者があってこそ果たせるものと考えている」と述べた。