地場産品を首都圏に 「江戸乃市」の木村社長が来社

 全日空を使った産地直送の事業を稚内で始めようというサードコンパス(東京都渋谷区)の木村幸太郎社長(43)が24日、稚内プレス社を訪れ、「新鮮でかつ輸送費も安い当社システム〝江戸乃市〟を使い稚内地方の地場産品を首都圏などに送り出しましょう」と抱負を述べた。
 ソフトバンク、リクルートで派遣事業、インバウンド(訪日外国人旅行)の仕事に携わる中、昨年の稚内市長選に立候補した、ソフトバンク時代の同僚・古我友一さん(51)に稚内で獲れる海産物の美味しさを知らされ、SNSで生産者と首都圏などの購入者がカニなど直接売り買いできるようプラットホームを設け、7月から試験的に運営を始めた。
 稚内のカニ、ホタテ、タコなど水産物の売買が成立すると稚内空港からANA(全日空)カーゴで東京に輸送された日に購入した人に届けられるという新鮮さばかりでなく輸送コストも格安となり、生産者への代金は2週間以内に支払われるというメリットがある。
 稚内進出の当たって新型コロナの消毒液を市に寄贈するなど地元貢献もしており、商品も今後増やして行く予定だという。
 木村社長は「会社として20%の手数料を戴きますが、漁業者にとっては規格外のものも売るビジネスチャンスが広がり経営にもメリットが出るでしょう」とPRしていた。

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