時の話題 「最低賃金据え置き」

 先週は気の重い1週間だった。「山の日」に続きお盆休みがあり休みの日の方が多かった前週の翌週なのだからもっともではある。
 昔、母から「給料取りになりなさい」と休みの有る無しに拘らず1カ月分の給料が当たるサラリーマンになることを勧められたが、12年前のリーマンショック以来、サラリーマンの就業形態が変わり時間給・日給の非正規就労者が日本国内就業者の4割ほど占め最低賃金の動向に耳目が集まるようになった。
 最低賃金は人口や経済力など勘案し4つの地域に分けられ設定されており北海道は昨年861円だった。平成20年度が667円だったので29%の194円引き上げられ、国内一律1000円の時間給を目標にしている政府は今年度も引き上げを目論んでいた筈だが、新型コロナウイルス感染拡大による経済悪化で待ったがかかり、中央審議会は7月、据え置くこととした。
 しかし最低賃金は4ブロックごとに決めることになっており、一部のブロックで引き上げた地域もあったが、北海道は今月11日、中央同様、据え置くことにした。
 それこそ月給取りの人達には何円上がろうが据え置かれようが関係ないことだが、時間給で働く人達にとって順調に上がってきた時給が変わらないというのはコロナ禍によって雇い止めや休職を余儀なくされる中、生活を脅かすことになる。
 定給の会社員でも給料を減らされた、夏のボーナスが減った・無かったというのはざらであり、何があってもほとんど給料に変化がない公務員との格差は広がるばかりだ。

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