恒久平和願って 稚内市が一昨日、戦没者追悼式営む
75回目の終戦の日を迎えた15日、文化センターで市主催の稚内市戦没者追悼式が執り行われ、参列者は484柱の御霊に哀悼の意を捧げ、平和への誓いを新たにした。
新型コロナウイルス感染防止のため、参列者は例年の3分の1ほどとなる遺族17人を含む市民45人の出席だけで規模を縮小し開催。国歌演奏のあと、工藤市長が「戦争の悲惨さと平和の尊さを風化させることなく、未来に語り継ぎ、希望に満ち溢れて心豊かな社会を築いていくことが、今を生きる私達に課せられた重要な使命。あの悲しい歴史を二度と繰り返すことのないようこの日を心に刻み平和の誓いを新たにし、市民の皆さんと稚内の発展に全力を尽くす」などと式辞を述べた。
正午に合わせ黙祷したあと、マスク姿の参列者は献花台に一輪菊を捧げ、戦没者の冥福を祈ると共に恒久平和を祈念した。最後に山崎雅史稚内市遺族会会長が「484柱の英霊も喜び、郷土の発展を見守っていることと思います。75年が経ち出席する遺族も少なくなっておりますが、今後も協力をお願いします」と挨拶した。