稚内でもスポーツ店 商工リサ ーチ支店調べ 7月道北地方倒産は5社

 東京商工リサーチ旭川支店は、7月の道北地方にある企業倒産状況をまとめた。既報した通り稚内でも老舗スポーツ用品店の長谷川(中央3)が6200万円の負債を抱え倒産した。
 奈井江以北の負債額1000万円以上の倒産は5件(前年同月1)あり負債総額は4億490万円(同1100万円)だった。
 新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言解除により裁判所の稼働が開始したこともあって前月(6月)の4件に続き倒産がカウントされるも前月の丸谷病院(旭川)のような大型倒産はなく小規模負債だけの倒産となった。
 コロナ禍での売上減に対するセーフティネットなど資金繰り支援が本格化していることから倒産件数は増えず金融庁や日本銀行の全国銀行協会への要請によりコロナの影響を受け資金不足に陥った企業の手形・小切手を不渡りとして扱わず取引停止処分を猶予していることから資金繰りに窮している企業は顕在化していいない。
 今後について同支店は、各企業の営業活動が徐々に再開されているものの、各種資金繰り支援策を講じても返済のメドが立たない小規模・零細企業に加え経営意欲を喪失した経営者の増加により倒産・休廃業は緩やかな増勢を辿るものと見ている。
 稚内以外の倒産企業と負債額次の通り。
 ▽春夏秋冬(旭川市福祉・介護事業)負債額2億8290万円▽金星電気(旭川市・電気工事業)2500万円▽MOOLY,S(旭川市・自動車販売修理)1500万円▽旭川食産(旭川市・業務用食料品販売)2000万円。

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