時の話題 「貧すれば鈍す」
「武士は食わねど高楊枝」。コロナ禍の今、何事につけても大事な言葉だと思っている。
コロナによってどの業界も売上げ(受注)減少に苦しんでいる中「コロナ感染が顕著になる前から事業を一つ止めているのにコロナにかこつけて売上げ急減(前年比50%以上減)したことにし、持続化給付金200万円をせしめた」「大した影響のない業界でも契約金の支払い時期によって売上げが激減する月があり持続化給付金を申請」など枚挙にいとまがない。
小社も―と思うもどう計算しても50%減という数字には届かず、そういう事では減ったりといえど、ある程度、堅調な売上げがあることには購読者、クライアント(広告主)に感謝申し上げる。
貧すれば鈍するという諺があるが、生きる糧となるお金が無くなってくるとだいたいが品性さもしくなる。〝武士の高楊枝〟は清貧に安んじる武士の気位の高さを表現しているものと理解しているが、その気高さを持っている人間は今、いかほどいるものなのか。
現在進行形のコロナ禍での右往左往する様子を観察していると、人間の裏に存在する悪魔性がよく見えてくる。
稚内では幸いここまで市中感染は無いものの、仮に1人でも感染者が出たらパニック化し収拾できない事態も予想される。だからこそ平素からの備えが非常に大切なことであり人混み(例えばスーパーの買い物など)の中でマスクを着用しないというのはとんでもない事で、忘れたなら家に戻って出直すという心遣いも必要だ。
人は窮地での対処の仕方で真贋が判る。