来年6月から全業種にHACCP導入 食品衛生協会が管理簿作成し会員に配布
稚内地方食品衛生協会(佐藤寿勝会長)は来年6月から本格的に改正食品衛生法が施行されることを受け、HACCP(ハサップ)の考えを取り入れた衛生記録管理簿を作成し4日から会員事業所への配布を始めた。
今年6月、15年ぶりに食品衛生法が改正され、原則すべての事業者は国際的な衛生管理手法HACCPを取り入れる必要がある。協会では会員の中で未だ法改正の理解が遅れているスナック、食堂など個人事業主のため、稚内保健所の協力を得ながら記入の手本を記した2カ月間と半年分の2種類の管理簿を作成し、安全管理に努めてもらおうという独自事業。
4日、車屋源氏を訪れた衛生協会飲食部会の栃木潤子部会長と為安なおみ理事から岩間史樹社長に管理簿が手渡された。
作成に携わった小鹿卓司指導委員長によると、日々の管理簿をつけることで万が一、食中毒が発生した場合に広がりを防ぐことなどメリットがあるとし「きちんと衛生管理し安全に営業してもらいたい。もし分からない協会非加盟事業者がいるのであれば協会に加盟してほしい」と話していた。
管理簿は稚内市内から配布し、管内の町村部会を通し町村でも配布する。