丹精込め育てた花咲く 勤医協宗谷医院デイサービス 利用する人の癒しに

 道北勤医協宗谷医院デイサービスセンターで、利用者のお年寄りと職員が丹精込めて育ててきたハイビスカスやジェラニウムの花が咲き、コロナ禍のなか利用する人たちの癒しになっている。
 今年3月、院長を定年退職した坂牧勉現副院長が、デイサービスを利用する人たちにコロナ禍でも生きがいなど持ってもらいたいと南国の花ハイビスカス〝砂漠のバラ〟と呼ばれるジェラニウムの鉢植えと、ミニトマト、ピーマンの苗を寄贈。千葉大学園芸部を卒業し植物に造詣が深い坂牧副院長のアドバイスを受けながら職員と利用者が毎日、水やりや液肥を与えるなど世話をしたところ、7月に入ってからハイビスカスなどが真っ赤な大輪の花を咲かせ、ミニトマトなども食べ頃を迎えた。
 稚内で熱帯地域の花が咲いたことはデイサービス内で明るい話題となっており、毎日通っているという佐藤直子さん(88)は「花が綺麗に咲き感激しました。ミニトマトなども実を付けており、食べるのは勿体なく見てるだけで幸せです」と笑顔で話していた。
 石山武浩業務課長は「花も人間と一緒で心を込めて育ててあげることで花を咲かせます。皆んなの気持ちが伝わり珍しい花を咲かせたのでしょう」と話していた。

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