景勝地に多くの人出 4連休 水族館、土産店が混む
4連休が始まった23日以降、市内の観光地は新型コロナウイルスの感染拡大で外出自粛が求められた5月のGWとは打って変わって多くの観光客らで賑わっている。
ノシャップの恵山泊漁港公園や水族館前の土産店「あきかわ屋」には連休中、多くの観光客らが訪れ、ほぼ満車となった公園前の駐車場には、札幌や函館など地方ナンバーの車が並んだ。25日も朝からノシャップ岬の記念碑の前で記念撮影する人が多く、札幌から家族4人で訪れたという40代男性は「どうみん割で来ました。コロナの感染対策をしっかりやり旅行を楽しみたい」と話していた。
1週前の週末に比べ客足が2~3倍に増えたというあきかわ屋のスタッフは「23日から駐車場はいっぱい。道内からの客が多く、売り上げも良い」と客足が返ってきたことにホッとした様子だった。
交通機関も混雑を見せ、稚内駅前バスターミナルには宗谷岬方面に向かうバスが旅行者らで込み合った。24日午後1時過ぎ、キタカラ前出発の便には、30人以上の人=写真=が列を作りバスに乗り込んだ。仙台から訪れたという男性は「札幌からレンタカーで稚内に来ました。稚内に来たからには最北端の宗谷岬に行きたかった」と話していた。
ノシャップ寒流水族館でも連日、観光客などで久しぶりに賑わいを見せている。
連休初日の23日に400人、24日には今年最多の750人もの来館者が訪れ、25日のアザラシショー=写真=は多くの人で混雑している。
職員によると、賑わうことは有難いこととする一方、新型コロナウイルス対策のソーシャルディスタンスを保つためのアナウンスを1時間置きに行うなどしているが、来館者が多いと収拾がつかないとし「消毒液などは必ず使用してくれているが、夢中になるとどうしても〝密〟になることを避けられない。できる限りの対策を取り運営するしかない」と話していた。
あすまで流氷展示
ノシャップ寒流水族館で今年3月、前浜に接岸した流氷が特別展示されている。
流氷が接岸した際に職員が採取したもので、連休中の特別展示に向けて冷凍庫で保管していた。
高さ30㌢ほどの流氷は、23日から始まった連休中に訪れる観光客らの注目の的になっている。
札幌から訪れたという家族は「周りに海がない地域から来たので流氷を間近で見たことはなく、珍しいものを見ることができ良かった」と話していた。
同館に保管されている流氷は幾つかあり「もう数回は特別展示できるかも知れない。第1弾は明日までなので見に来てほしい」と話していた。