稚内漁協コンブ、不漁年に きのう漸く初水揚げ
稚内漁協のコンブ漁が19日あり、初採取された。
8日の解禁以降、曇りや強風などの影響から初採取が遅れていたが、青空が広がる絶好の天気となった19日午前5時、開始を告げる赤旗が上がると100隻以上の磯船が一斉に出漁した。
漁具で巻き上げコンブを採取し、岸まで運び陸に上げ干場まで運んだあと家族総出で干していた。
今年は実入りの悪さに加え、コンブの量も少なく、宝来~恵比須までの前浜で漁をする人は殆どなく、量がある程度あったノシャップの一部や声問の前浜で操業する漁師が大半を占めた。
コンブ漁をし40年以上になる宝来地区のベテラン漁師(62)は「今年は本当に実入りが悪い。5、6年前からコンブの質が年々落ちているが、今年は3~4等検にしかならない」と肩を落とし、漁期の9月末まで漁協全体で120㌧計画していることに「コンブの質と量の状況を見てもお盆過ぎには終わるかも知れず計画の下方修正が必要だ。今年は我慢の年となり1年物のコンブは豊富にあるので漁に関しては来年に期待するしかない」と話していた。
ノシャップの前浜で漁をしていた別の漁師は「温暖化の影響なのか、コンブの質は年々悪くなる一方で、今年は裾枯れも早い。ダメな年だ」とボヤいていた。