コロナ対策予算提出 臨時市議会 特委では感染防止で質疑
市議会は17日、臨時議会を開き、新型コロナウイルスの感染拡大防止や経済対策費などを盛り込んだ5億233万2000円の補正予算案を審議した。
本会議で工藤市長が「これまで2度の臨時会と6月定例会で感染防止対策と市民生活への支援策となる経費などの議決を頂きましたが、次の新たなステージに向け感染予防のための新しい北海道スタイル、日々変化する社会情勢や国の動向に注視しながら必要な対策をスピード感を持って取り組んでいきたい」などと述べ補正予算案を提案した。
続いて開かれた議案特別委員会で稚内市が公共施設用に感染予防対策として、発熱者を感知するサーモグラフィー1台を導入することに関し、松本議員(仁政友会)が8月から東京直行便の運航が再開されることを踏まえ空港はじめJR、フェリーなど公共交通機関にサーモグラフィーが設置されていないことに「国のGoToキャンペーンが始まることで、各地から稚内に人が入ってきた時に、この対策を何処でやるのか。稚内は1人感染者が出てしまうと、あっという間に広がる恐れがある。水際の対策をしっかりやるべきではないか」と指摘した。
また、松本議員の「国の対策というのは遅い。GoToキャンペーンをやり始めたら感染者が出てくる恐れがある。稚内市のコロナ支援策はいっぱいあるが、一方で感染を防ぐ対策は徹底してやるべき」との追及に対し、川野副市長は「稚内の公共交通機関に機器は設置しておらず、対策として必要であれば要請していきたい。最近は自粛解除後に自家用車で稚内に入ってきている人もおり、飲食店やホテルなどは新しい北海道スタイルの中で感染対策に取り組んでいる。市内で感染が発生しないよう状況を把握しながら関係機関と連携し取り組んでいきたい」などと述べた。(午前11時半現在)