時の話題 「三水会」

 官公庁と企業トップが集う三水会が一昨日2月以来5カ月ぶりに開催された。何もなければ前月末には出欠返答の文書が来るのだが中田会頭ら商工会議所三役が調整した結果、今週始めに文書が届くという慌しさだったが12人の新会員含め52人もの会員が出席し開かれた。密を避けるためスペースがあるサフィールホテルを会場にしたことも功を奏したようである。
 稚内に異動して来たものの、はたまた新しく会社・団体のトップに就任したものの、コロナ禍によって大勢集まる会合が忌避される中、対外的なあいさつ回りも程々に仕事場に閉じ込められるという境遇にあった面々にとってやっと訪れた晴れ(?)の舞台での挨拶は「稚内に初めて赴任しました」「稚内には数度目です」「今回の転勤は16回目です」などと各々の人生を振り返るがごとく述懐する中、初めての北海道勤務という川上稚内地方気象台長は昨年、房総半島を襲った台風で予報など業務に携わったそうで「これまで経験したことのない豪雨で地球温暖化を目のあたりしました」という言葉に、天気のプロでさえ畏怖した天変であったことを改めて思い知らされた。
 「今、そこに迫る危機」。この数年、日本列島で頻繁に起こる豪雨災害。国土が狭く余裕がないとはいえ河川氾濫による住宅浸水は9年前の東日本大震災の大津波を彷彿させ身の毛がよだつ思いがした。
 国土強靭化が叫ばれて久しい。水害の可能性が高い地域への重点的な予算配分はされているのか。政治の第一義は国民を守る事だ。

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